2020年度JASSO奨学金と長男の私立大学の諸費用について

私立理系大学は奨学金だけで行けるのかと問うている画像

前回はこの前に説明を受けた2020年度の奨学金の詳細をまとめた記事を書いたのですが、JASSOは月々30000円など、月単位で書かれています。

↓こちらがその記事
前回の奨学金全般について

今回は借りれる奨学金は年単位の合計で考えるとどれぐらいなのか?

私立理系大学に進学したとして費用は足りるのか?

というような内容の記事になります。
(おまけで私立文系も付けてます)

長男は現在関西では関西難関と言われる私立理系の推薦の筆記試験を合格。
(希望者を集め、テスト上位が選出対象です。)

IQが高めのADHD(注意欠陥多動性障害)なので、忘れ物が多くテストは受かったものの評定が現在少し足りない状態です。
(2019.04.17現在)

まだ進学確定ではありませんが、このまま合格した場合、高額と言われる学費が心配です。

気が早いのですが、これから私立理系に進学する場合のおおよその総額やJASSO奨学金の貸与の限界など、大学にかかる費用についてなどについて調べました。

私立大学の1年度にかかる費用

私立理系

長男が目指している私立理系の初年度のかかる費用は

入学金:30万程度

授業料:年間約150万弱
(二年目以降160万程度)

初年度の合計は 最低でも180万ぐらいは用意しておくべきかなと思っていますが、一般家庭では厳しい金額です。

更に、通ったとして(通学時間2時間半近く)定期代が月3万円近く、年間30万弱かかります。

つまり通ったとしても1年生では200万円以上かかってしまいます。

我が家は一般家庭の世帯収入より少し低い程度。

これほどの金額が用意できるのはある程度の高所得世帯でしょう。

当然奨学金を借ります。

今後、一人暮らしとなると月家賃を含め10万だと見積もって年間120万円。

30+130+家賃120=280万

一人暮らしの場合の初年度は、合計年間300万円弱でしょうか。

私立文系

同じ大学の、経済学部で調べました。

入学金:約30万程度

授業料:年間約90万弱

初年度120万程度です。

文系でも100万を超えているのですね。

一人暮らしで月10万だとして年120万

合計30+80+120= 240万

ちなみに私も30年程度前に私立文系を卒業していますが、当時の授業料は年間70万程度でした。

入学金は20万ぐらいだったと思うので初年度でも学費のみでは100万未満でした。

JASSO奨学金を限界まで借りると総額は?

前回の記事で書いたように、

奨学金月々の詳細記事
↓月々どんなコースがあるのかの詳細等あります。
奨学金全般の記事

無利子の1種は、毎月54,000円コースが最高です。

<1種の無利子>
54,000×12= 年間648,000円

<2種の有利子>
1万~最高12万
120,000×12万 年間 144万円

JASSOで借りられる最高金額は、年間 208,8000円

<一種・二種の合計金額>

210万円ありません。

先程、長男が今受験中の大学へ通った場合は1年生時210万円。

ギリギリな感じです。

そして一人暮らしの場合は全然足りません。

これでも足りない場合はどうするのか?

今まで紹介したJASSOの奨学金は、学校へ通う子供本人が組む借金になりますが、更に足りない場合は保護者が教育ローンを組んで借りることになります。

保護者が借金する日本政策金融公庫

公共料金の支払いの滞りがないことの証明書や、その他の消費者ローンなどへの借金が無いなどの厳しい審査があります。

この審査を通った場合、74万借りることができます。

今までの合計金額で280万ぐらいですね。

これぐらいあれば、学生のアルバイトをプラスアルファして、一銭も出せない状況でもなんとかなるかな?と思えます。

留年し、すんなり卒業できない場合もある

あと、大学は入ったら卒業なんて簡単だと思われているようなところがありますが、決してそうではありません。

必修科目がありそれを落とすと留年、卒業できなくなります。

高校生のときに限界まで勉強し大学へ入っても、特に理系の場合は忙しく難しいそうです。

難関大学だと卒業まですんなりたどり着けるのは7-8割だとも言われます。

留年になれば更に費用がかかります。

こちらも気をつけていただきたいところです。

そうしてなんとか卒業できたとしても、その後が大変です。

返済できるのか?

奨学金は借金です。返済しなければなりません。

が高額になるととても厳しくなります。

例えば年200万円で4年間、800万円借りたとします。

月1万返済だと、無利子だとしても66年かかります。
月2万円で、33年。

22歳で卒業だとすると月2万円で55歳まで支払い続けないといけません。

更にご両親が借りた金額も本人が返すならもっと長くなります。

無利子(本来は半分以上有利子)で800万円借りたとしたら月々3万円返済だとしても、44歳までかかります

月々3万は新入社員にとって厳しいと思えます。

初任給の平均は20万ほど。

手取りだと16-17万ぐらいですね。

家賃:6万
食費(外食含む):3万
通信費:1万
衣料・日用品雑費:2万
電気ガス水道等:1万
その他付き合い、遊ぶ等2万

これで合計15万です。

独身者の普通の生活ぐらいだと思います。

手取り17万だとして、残り2万。

奨学金返済に当てたら全くなくなります。

それどころか足りない場合も考えられます。

ただし、こちらも就職できる企業によって給与がかなり違うので、良い会社に務められる可能性があるならば、借金も楽に返せて、それ以上の見返りが望めましす。

大手の銀行、証券会社、商社、IT系などは将来的に務め続けられるなら(結構激務で辞めていくそうです)奨学金もさっさと返し終わり、更に貯蓄もできるでしょう。

例:楽天-初任給30万

一般的な初任給より10万も多い。

年間100万ぐらいは返せそうです。

更に上昇幅も大きいので、そうなると8年どころか、5年ほどで返し終わるかもしれません。

ですがスーパーやホームセンターなどの小売業界、外食産業、介護系等の伸び率が良くない業界の場合は同じような初任給でも上昇幅が少なく、厳しい将来が予想されます。

進学先の学校からはどういうところへ就職できるかで違う

どういった企業へ就職できるのか考慮しながら借りる必要があると言えます。

私、産近甲龍の就職活動体験談

私は産近甲龍と言われる中堅層の文系出身です。

30年前以上前の就職氷河期初期の頃ですが、当時はある程度大きな企業には学歴フィルターがあり入社試験すら受けることができませんでした。

問い合わせたら

「当社では関関同立までのお申込みのみ受け付けております。」

と言うようなことをあからさまに当時は言われました。

産近甲龍では大手はおそらく今でもかなり難しいと思います。

絶対大手企業に就職!と考えているなら関関同立までです。

特に同志社は強いです。

当時の大手企業では国公立では大阪なら府大、市大レベルで下の層です。

産近甲龍よりさらに下では、高額の奨学金を借りてしまった場合、返済できなくなることも大いに考えられます。

ちなみに私が就職できたのは300人程度の中堅企業です。

会社の同期は関大・甲南・龍谷などでした。

学力と経済状況をふまえ返済を考えた時、無理だと思うのなら、進路を専門学校にする、家から近い学費の安い大学にするなど進路変更も視野に入れたほうがいいと思います。

奨学金は借金です。

我が家も厳しいです。

このままだと長男に借金させ過ぎになるのではと不安になります。

ただ、一応高学歴入る大学で更に理系。

私の就職経験上とても有利で転職もしやすく給与も良いことが予想されます。

長男はADHDで発達障害があり、カウンセリングに通っていますが、担当医からはおそらく息子は返済できるでしょうと言われました。

普通の勉強は苦手でも、得意なジャンル、興味のある分野には恐ろしく集中力があり特化型の能力を持っています。

理系選択で、上手く行けば私も大丈夫だと思います。

奨学金を借りての進学は一種のギャンブルですね

長男も今後、合格した後も留年せず卒業して就職できることを祈るばかりです。

勉強するために大学へ進学している若者たち。

今後の日本を背負っていく彼らにこれほどの学費を要求する日本はおかしいのでは?

ちなみのドイツ人の友人の話によると、ドイツでは大学まで学費は無料だそうです。

前回の奨学金全般の記事は
↓こちら。
前回の奨学金全般について

奨学金の支給が始まる前の入学金の準備はどうするのか?など心配事があれば、こちらも参考になるかもしれません。

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