私が40代半ば、子どもたちは中学生と小学生の頃、父に続き母が立て続けに亡くなりました。
※今回の記事は大阪在住の筆者の実体験を書いて、地方によって葬儀の方法は違うと思いますので参考までに御覧ください。
こちらの記事は「生前見積もり」「一般葬と家族葬の違い」「亡くなった直後のこと」などについての記事です。
50歳が見えてくるぐらいになると子供は成長していますが今度は両親の心配をしている方が多いのではないでしょうか?
いざという時の参考になればと思い、思い出しながら記事を書いていきます。
父のガンと余命宣告後の葬儀の生前見積もり
父がガンだとわかった時点でもう助かる見込みない状態でした。
当時父は70歳すぎでまだ若かったのですが。
長くて半年、短ければ2・3ヶ月と言われ、抗がん剤も使わず緩和ケアのみ。
そしてどんどん弱っていきもう長くないと思われる状態になったころ、子どもたち三人(私は三人兄弟です)で葬儀の見積もりをしたほうがいいのではないか?
という話になりました。
母は、「まだ父が生きているのに葬儀の話なんて。」という感じでしたが、ネットではボッタクリ情報が溢れています。
父も自分の葬儀でぼったくられるのは決して本意ではないはず。
母は加えず、私と弟とでネットで近所の葬儀社を探し出し、見積もり依頼しました。
両親は大阪の都会に住んでいましたので近場ではいろいろありました。
田舎の場合は、葬儀社を比べられるほど情報がてこないかもしれません。
生前見積もりのタイミングは亡くなる2週間前ぐらいだったと思います。
その時点ではもっと父は生きていると思っていましたが、インフルエンザに羅患しあっという間に容態が悪くなり亡くなってしまいました。
まだ元気なようでも高齢になってくると急変したらあっという間です。
お医者様に危ないと言われたら見積もりを取り始めては間に合わないかもしれません。
気が引けても早めの対応をされたほうがいいと思います。
葬儀社3つの見積もりで100万円近く違いましたから
葬儀会社の見積もりとはどんなもの?
見積もりをとったのは3社。
●自社で冠婚葬祭ビルを持っている大きな葬儀社
●中堅どころで葬儀会場は借りるタイプ
●HPもないすごく小さな会社。
どれも追加料金無しでお願いしますという前提での見積もりでお願いしました。
自社ビルを持っているような会社は価格が高かったです。
約150万円ほどの見積もりでした。
中堅どころで100万円
小さいな会社では60万円ほど。
選んだのは中堅どころの100万円に見積もり社です。
選んだ理由ですが、価格が妥当かな、と思ったからです。
また追加料金についても何度も確認しました。
葬儀の際の追加料金は食事・当日返しの品数ぐらいです。
食事、返礼品等も一人増えたらいくら増えるのか?必ず確認してください。
教えてくれない場合は危険かも。
うちの父は癌になるまで働いていたのと、会社を経営していた(倒産しています)のとで交友関係が広く参列の人数は80人ぐらいになるかもしれないという前提での積もりでした。
来てくださる人数で見積価格は変動していきます。
出来るだけ参列してくださる方の人数を正確に把握することが重要です。
まずは大きく以下の分類がありそれぞれに価格がついてます。
●一般葬
●家族葬
●火葬のみ
にわかれると思います。
火葬のみというのはわかりやすいですが、一般葬と家族葬って何が違うの?
と私は聞いた時まず疑問に思いました。
ちなみに私は父を一般葬、母を家族葬で送っています。
一般葬と家族葬の違いは?
一般葬は昔ながらのお葬式です。
こちらが価格は一番高くなります。
喪主側はお香典を受け取り、後で香典返しをするスタイル。
ですが、葬儀社に聞いたところ今は一般葬は一般的ではなく、家族葬が主流だそうです。
※大阪在住で地方では違うと思います。
家族葬は香典を受け取りませんがお焼香はしていただけます。
葬儀の日程を伝える時に、香典は受け取らず家族葬で行いますと記載しておきます。
家族葬という名称ですが、実際に家族だけでお葬式を行うのではなく一般のみなさんに参加していただける形になっています。
父・一般葬 | 母・家族葬 |
親族の香典・受け取る | 親族の香典・受け取る |
一般の方・受け取る | 一般の方・受け取らない |
香典返し・みなさんに行う | 香典返し・親族のみ |
最終費用ですが、香典をいただいているので、父の一般葬はでていくのと香典で返ってくるのを合わせて考えると100万円程度でした。
母の家族葬の場合は香典はあまりないのですが、でていく金額も少なめだったので80万円ぐらい。
人数も考えると費用的には大差ないのかもしれませんが、父の一般葬のほうが私達喪主側はかなり大変でした。
次はその大変だった理由です。
亡くなった方がある程度の年齢なら家族葬がおすすめ
定年退職しているような高齢であるなら私は家族葬をおすすめします。
一般葬は香典を受け取りますがその後の香典返しが本当に大変でした。
亡くなった時の父は70歳ごろ、ということは来てくださる方もその年令前後です。
お年寄りというのは文字を書くのを嫌がる方が少なからずいらっしゃいます。
そのため、記帳で住所を書いてくださらない方が何人かいらっしゃいました。
老眼でもありますし、特に住所などは長い場合は私達世代でも書くのが面倒です。
また書いてくださっていても、達筆?草書?字が崩れすぎていて読めないこともしばしば。
暗号解読のようでした。
記帳が面倒なお気持ちはわかりますが、香典をいただいて返さないわけにはいきません。
その時は母や親族の方々にいろいろ伺いながらなんとか住所を聞き出しました。
その住所を私がエクセルに全て打ち込み一括で業者にお願いしようと思ったのですが、なんと送るには電話番号もいるのです。
宅配便って電話番号が必要ですよね。
当然香典返しの際も必要です。
ですが、電話番号を書いてくださっていない方もまた多い。
亡き父の手帳を引っ張り出し、名前と照らし合わせて電話番号を調べました。
そして、香典返しの際の品物選びに悩みます。
それぞれの家族構成と頂いた香典の金額などを考慮に入れながら、小さなお孫さんと同居されているからタオルにしよう、
こちらは緑茶のセット、金額が少ないのでお砂糖の詰め合わせなど一人一人母と一緒に選んでいきます。
その時も葬儀の経験豊富な母と相談しながら決めましたが、その時点で母は
『私の葬儀は一般葬はええわ。家族葬にして。』
と言いました。
それほど香典返しは大変でした。
父の交友関係が広かったせいもありますが、私も一般葬はしてほしくないです。
※まだ現役の方が亡くなられた場合は一般葬のほうがよいかもしれません。
病院で亡くなってから葬儀までのこと
父、母が亡くなる前、やはりお医者様からそろそろ危ないと言われていました。
ですから葬儀についてはその頃にはほぼ決定しています。
実際に病院で亡くなってから葬儀までどういう流れだったのか?
具体的に書いていきますね。
まず、病院から心肺停止の状態だと連絡が来ます。
心肺停止と死亡
病院での心肺停止は実際には死亡とほぼ同じ状態です。
ですが医者が死亡宣告をしなければ死亡扱いにはなりません。
そのため父のときは母が病院から連絡を受け、死亡宣告のときに立ち会っています。
母のときは
死亡宣告を待ちますから、急いで病院へ来てください。
と連絡がありました。
残念ながら私は遠くにいて行くことができませんでしたが、私の兄弟は立ち会いました。
その後、近い親戚に連絡します。
父は両親、弟もすでに亡く、また遠距離なので家が近い母の親戚に連絡することになります。
母の弟妹たちです。
また葬儀会社への連絡も同時にしています。
連絡をするとすぐに病院で安置されている母のそばに弟・妹とその夫が駆けつけてくれました。
そして号泣とその後葬儀について色々アドバイスといただけました。
また葬儀会社の方もかなりすぐに駆けつけて、いろんな手続きについて教えてくださいます。
そのあとに病院から遺体を両親の自宅に運びます。
お通夜まで遺体は自宅に安置。
両親は物が捨てられないタイプで自宅は足の踏み場もない状態でした。
母がもう助かる見込みはなく自宅にも変えられないと医者から聞いてから、自宅を私達夫婦で片付け続けていました。
だから遺体を置くスペースと、親戚が集まれるぐらいのスペースはギリギリ確保できていました。
母は入院直前は体調が悪くて片付けなどできるはずもなく、実家は本当に大変なことになっていました。
自宅の片付けはとりあえず置いておき、その後葬儀~いろんな手続きと奔走されました。
それは次回の記事で。
記事を追加しました。
ゴルフ会員権で相続放棄、趣味の会の会費など雑多な手続きもあるのですごく忙しかったです。
■葬儀から遺品整理までその2

いろんな手続きについての記事です。
その次が自宅の片付け編です。
ちょっと最後に、葬儀の見積もり時の注意というかコツというのを紹介します。
葬儀の見積もりのときのコツ
葬儀会社を選ぶときが最も重要です。
できれば男女を含めた数人で。
ですが時間がない場合は、ネットにはそんな複数ある葬儀会社の窓口となる会社があります。
それを利用してもよいと思います。
↑一番の有名所だと思います。
こういう会社は、あちこちにある地域に根づいている葬儀会社と提携して顧客を紹介するシステムだと思われます。
当たり外れがあるようで、見積もりの時、ぼったくられないようにしっかり【NO!】を言うことが大切。
ぼったくられるポイントはオプションです。
私が提示されたオプションの一部を紹介します。
●湯灌(遺体をお風呂に入れること)
-通常は体を拭くだけ
●棺のワンラックアップ
-ゴージャス&きらびやかに!
●骨壷のグレードアップ
-大きく高価そうなものに
など、とにかくワンランクアップのものをすすめられます。
亡くなる前にお風呂に入りたがっていたな。
湯灌頼もうかな・・・。
と思ってしまいがちですが、母が思っていたのは
一人、家に帰ってゆっくりお風呂が入りたい
のであって、みんなの前で知らない人に服を脱がされただの部屋でお湯につけられることではないと思いました。
私なら湯灌は絶対に拒否します。
そして私は葬儀の担当者の方に聞きました。
あなたは自分のご両親に湯灌をされますか?
葬儀社の方は言いました
湯灌はしません。
そのまま湯灌はなしになりました。
棺も遺骨も通常タイプで行いました。
見た目が絶対にきれいですよ!
などと進められると思いますが、棺のデザインを気にしている弔問客なんてほぼいません。
骨壷は今はミニサイズにして自分の自宅墓というスタイルで家に置き続ける方もいるので一概には言えないです。
今はお墓を作らず、手元供養と言う形で小さな墓石や骨を練り込んだプレートを自宅に飾りお参りする家庭も増えているようです。
●追加料金について必ずしっかり確認をとること。
●出せる金額を提示しておくこと。
●いろんなメモを担当者の見ている前で書きそれを残しておくこと。
日付などつけておくとGOOD!
葬式に来てくださった古くからの父の友人は、既に葬儀や墓の手配をすでにすませていると言っていました。
私もできればそうしたいなと思います。
葬儀・遺品整理などの記事一覧は
↓こちら
両親の葬儀・遺品整理など
↑並んで表示されます。
*–追記です2018.08.02
葬儀でぼったくられない方法について、更に詳細な記事を書きました。
↓こちら
↑見積もりを取る際のコツなどについても書いています。
↑葬儀の追加料金はオプションがポイントになるので、個人的に必要でないと思ったオプションについてなど。
ちょっとかぶっているところもあるのですがよろしければご覧ください。
*—追記終わり—