物だらけで散らかった実家の片付け・家を閉じた時の話。
葬式が終わり、手続きと同時には家を閉じる作業が残っています。
両親は3DKの賃貸住まい。
家を明け渡さなければ毎月家賃や水道光熱費などがかかってきます。
大急ぎで作業をはじめました。
ものが捨てられない、買い物好きの両親
もともと捨てられない両親で、私が幼少の頃から家の中は物だらけ。
服も小さくなって着ることができなくなっても捨てません。
なんと、片付けているときに家の中からベビー布団が出てきました!
私達(40代)が使っていたものだと思います。
私が実家に帰ったときはゴミ袋二袋ぐらいはいつも捨てていましたが、捨てると怒るんですよ。
父も仕事をやめてネクタイやスーツはほとんど必要ないはずですが、それも絶対に捨てない。
また服やものを買うのが好きなので、新品のものもたくさん片付けているときに出てきました。
そのように散らかっているため物が見つからず同じものを何回も買う。
また掃除もままならない状態でした。
別に認知症ではありません。
若い頃からそうでした。
どうやって片付けたのか?
- 遺品整理業者に丸投げ
- 不用品を仕分けて一括で粗大ごみ収集業者に頼む
- 完全に親族で頑張る
この3つの選択肢があると思います。
遺品整理業者に頼む
もっとの楽なのはこの「遺品整理業者に丸投げ」ですが、実家の場合は30万はかかったと思います。
部屋のサイズ、階段があるかどうか、ゴミの量などを査定して価格を出してもらえます。
1k程度ならおおよそですが5万~8万円程度だそうです。
実家は3LDKですので通常なら20万ぐらいだと思いますが、おそらくうちの実家を査定してもらったら30万以上いったのではないかと思います。
4トン以上ゴミがあったと思いますから。
不用品を仕分けて一括で粗大ごみ業者に頼む
こちらが最も選択肢として一般的にとられる方法ではないでしょうか?
私の住んでいるしでは『引越しゴミ』の捨て方として、2トンダンプ車1台につき8500円で収集に来てもらえるサービスがあります。
3月は予約でいっぱいだそうですが、中途半端な日程なら大丈夫。
サービスがない市の場合は不用品回収の専門業者があるので、そちらに頼むことになると思います。
2トントラック積み放題プランなどあるはず。
20000円~30000円ぐらいでしょうか。
少ない場合は軽トラの小さめの業者に頼むと安くすみます。
自分で仕分ける場合は、ゴミとゴミではないもの(遺品として親族に配るようなもの)を仕分けられるスペースが必要になります。
また貴金属などは自分でリサイクルショップへ持っていって査定してもらいます。
ゴミが多い場合は量を減らすため鉄くずは別の業者へ頼んだほうがいいと思います。
上のイラストのような感じで、この部屋の押し入れは【鉄くず】
下段はみんなで分け合う用の【きれいなバッグとアルバム】
違う部屋には【貴金属や家電】などのリサイクル業者に持っていくものなど、仕分けしていきました。
古新聞は割れ物をくるむのに、紙袋も仕分けにいるので残しておくほうがいいです。
タオルやタオルケット、布類も最後に家の中を掃除するのに必要なので大量にあるなと思って全部残しておいても結構なくなるので置いておくほうがベター。
この不用品回収業者に頼むのは、仕分けに時間はかかりますが手頃な価格でできますし、平日に通い続けて時間をかければなんとかなります。
完全に親族で処分する
こちらが私達が選んだ方法です。
両親は会社を経営していたので、
●社員の方々の給与明細の控え
●いろんな名前のハンコ
●わけのわからない書類
●大量の通帳
などが出てきました。
これらを他人に任せるのはどうもまずいのではないかと思いなんとか自分たちで頑張ることになりました。
仕分けは【不用品を仕分けて一括で…】のときと同じように行います。
あとは、市のクリーンセンター(ごみ処理施設)に直接搬入していきます。
我が家も弟も大きいワンボックスカー。
大量に荷物が詰めます。
押し込めるだけ押し込み、搬入センターへ持っていき処理場に直接投げ込みます。
ただし、市の処理施設を使えるのはその住民だけ。
私も兄弟も全員両親とは違う市に住んでいて、実家から近い処理施設を通常なら使うことができません。
ですが母の火葬証明書を持っていけばOKでした。
私の住んでいる市では
10キログラムにつき150円です。
3トンだと、45000円ですね。
何往復したかわかりません。
約1ヶ月半ほど週末にずっと通い続けてようやく処分しました。
小学生のちから自慢の息子もかなり手伝ってくれました。
人では私・夫・弟・息子です。
大きい家具はのこぎりで細く切り刻みました。
食器は重いので処理施設に持ち込んで捨てると高額になります。
使えそうなものは兄弟みんなで持って帰りました。
私は自分の家の古いものを自分の家の普通のゴミの日に処分し、母たちが使っていたものを今はたくさん使っています。
食器を持って帰るのには古新聞が便利でした。
手帳は捨てずに置いておくほうがいいです。
知らない人から連絡がきたり、どうしても連絡をとらなければならない場合がたまにありました。
そうして実家の物をなくしていきました。
最後の大掃除
最後に掃除が待っています。
母は最後はとても弱っていたので掃除が滞っていました。
台所、トイレ、風呂などがかなりひどい状態です。
あいにく私は皮膚が弱く(酒さ皮膚炎持ちです。)水場の汚れは苦手。
夫が頑張ってくれました。
私も手袋をしてトイレなどを掃除。
台所の床が特に油でギトギトだったのですが、油汚れマジックリンが最強です。
ドバっとあちこちにふっかけて掃除しまくりました。
むせるのでマスクもつけてください。
床の洗剤を拭き取るのに、保存していた大量のタオルも大活躍。
あと、ゴキブリ退治用スプレーが10本も出てきて途方に暮れました。
ゴミ袋にすべて押し出して捨てましたがこれはかなりきつかったです。
掃除やごみ処理のとき買ったもの
いろんな洗剤
大量のゴミ袋
持ち手のあるビニール袋
ヒモ
使い捨てのペーパータオル
炊事用使い捨て手袋
使い捨てマスク
小銭も実家のあちこちから出てきたので、そのお金を使っていろんなものを購入しました。
両親の貯金はほとんど掃除に協力できない妹が管理。
もちろん焼却場の費用も遺産から。
家を閉じるときのいろんな出費は少しばかりの遺産から出してもらいました。
遺産はどうなった?
両親は事業に失敗しほとんど貯金がありませんでした。
残ったのは二人の生命保険がおり、葬儀を覗いた350万円ほど。
3人で100万円ずつ分配し、私達家族がほとんど家の片付けをしたので10万ほどもらいました。
残りは今後ずっと両親の法事を行うことになる弟に渡しました。
幸いなことに特にもめることはなかったです。
最後まで残ったものは?
最後にガスや水道、電気などをとめて大家さんに明け渡しました。
明け渡したあとも団地だったので組合から退会の手続きなどで一度呼び出されました、それが実家の方へ行った最後になりました。
遺品の中で最後まで悩んだのがアルバムです。
両親の子供の頃から今までの大量の写真がありました。
親戚も写っています。
結局親戚に見せ、欲しいものを持っていってもらい、私達も見て欲しいものを数枚ほどとり、残りは全部焼却しました。
もう一度できるか?と言われたら、もう無理!次は業者に丸投げしたい!と思ってしまうほど大変だった遺品整理ですが終わったらなんだか寂しかったですね。
ちなみに遺品整理士という資格があります。
廃棄物やリサイクル以外にも遺族の心のケア、清掃や供養など遺品整理全般の知識をお持ちです。
ただのリサイクル業者や廃棄物処理会社より、遺品整理士がいる業者さんに頼んだほうがいいと思います。
※遺品整理などが頼める業者を探せるサイトもあります。
↓こちら
↑業者に頼むのであれば、何社か見積もりを取られたほうがいいと思います。
激安の見積もりは危険だそうです。
おそらくどんな家でも遺品整理はある程度大変だと思います。
できれば、生前から話し合い少しずつでも減らせるほうが良いとは思いますが、それはなかなか難しいですよね。
以上、私の両親の葬儀と遺品の整理の話でした。
今まで葬儀、諸々の手続き、遺品整理の話を書きましたが次はお墓の話を書く予定です。
お墓は父の葬儀の後、二人の実家のそばに墓を立てました。
記事を書き終わったらまたこちらにリンクをアップしますね。
葬儀のときの話は
■両親の葬儀の見積もりはいつ?など話

死亡後の手続きなどの話は
■相続や各種届出の話

葬儀や手続きは市町村によって違いがあると思うので参考程度に読んでくださいね。
*–追記 2018.07.02
新たにお墓の話も書きました。
■新たにお墓を作った時の話
