ガンで亡くなった父の同郷の古い友人は、父の葬儀の時、
わしのお墓は既に納骨堂を予約している。
とおっしゃっていました。
父はかなりの田舎出身で、高校を卒業後、その田舎から大阪の都心に出てきています。
父もお墓がなかったのですが、おそらく同郷である友人もお墓がなかったのでしょう。
そして既にガンに罹って数年経っていました。
まさか父のほうが先に逝くとは思ってもいませんでした。
都会のお墓は納骨堂・マンション型が増えてきている
私は実家が政令指定都市で都会です。
その父の友人はもっと都心住まいなので近く普通の霊園タイプのお墓は少なくてとても高価。
一般家庭で普通の墓石タイプにするなら住まいから遠い田舎になってしまいます。
子供は近くに住んでいませんからお墓参りだけで一苦労になってしまいます。
それにまだ奥さんが若くとても仲がいい夫婦なのでどちらかが亡くなった場合頻繁にお墓参りされるでしょう。
そのため田舎の霊園よりは都会で便利な室内墓地タイプの納骨堂に生前にご自分で用意されたみたいですね。
私の母も、亡くなった後は頻繁にお墓参りに行っていました。
父がなくなった後、母は食事もきちんとせず引きこもりがちでしたが、お墓参りに行く時は外出します。
お墓が近所ですぐに行けてよかったと思いました。
都会では最近マンション型の納骨堂が増えているのですが、こんなお墓ってどうなの?とお墓参りが身近ではない方は思うかもしれませんが、実際に父を亡くしてからはこの新しい形態に納得できますね。
マンション型は、固定された納骨堂と、自動搬送式とがありますが、固定された納骨堂だとおそらくお盆やお彼岸、年末年始はあちこちにお参りに来ている方が目について、落ち着いてお参りできないかもしれません。
先進的な自動搬送式タイプだと、ゆったりお参りができると思います。
上のイラストのように祭壇に自動で納骨堂が搬送され、お参りできるようになっています。
ただし、価格は高くなるので、予算オーバーなら迷わず私は迷わず固定式を選びます。
生きている人の生活が亡くなった人のために圧迫されるようなことはあるべきではないと考えていますから。
納骨堂の母体が倒産することもある
都会ではメリットが多く感じる納骨堂ですが、民間団体(お寺さんなど)が運営している場合倒産することもあります。
公営の霊園ならほぼ倒産はありえないません。
ただし、その住民でなければいけないなどの条件があり、さらに人気が高いところが多くその場合は抽選になるので難しい場合も多そうです。
民間の場合は場所が自由に選べプランも様々なのですが、倒産した場合は永代供養などの契約はおそらく無効になりますし、遺骨もどうするか考えなければなりません。
もちろんそんなに多く倒産や閉鎖はありません。
そんな事情もあるからか、今の時代お墓をもたないという選択をする方も増えているそうです。
すべてを散骨したり、少量のみ分骨し手元供養だけにするなどです。
私も少量のみ分骨、残りは散骨を希望しています。
自宅に小さな仏壇のようにお墓をもつ【自宅墓】というのがあるのですが、それがいいなと思っています。
※訂正2018.07.18
仏教の考えでは遺骨には魂など入っておらず、人は亡くなった後、魂は極楽浄土へ行くとなっているはずです。
歴史で皆さんそう習ったはずです。
お墓や遺骨の考え方はビジネスになり儲かるために発展したのではないかと思えてなりません。
インドでも、仏教国タイでもお墓はあまりありません
世界のお墓事情について調べた記事は
↓こちら
父も母もお墓を用意して欲しがったし、大抵のお年寄りはそうだと思います。
それは葬式の時のお坊さんたちの洗脳、テレビCM【おぶつだん~♪】のCM、霊園のCMなどを見続けて必要だと思い込まされているのではないでしょうか?
追加料金をふんだんに取る、ボッタクリの葬式・霊園なども多いと聞きます。
※霊園さがしも慎重にして下さい。
私は父母の【お墓はほしい】という願いを叶えたかったからお墓さがしも手伝いましたし、費用も両親の遺産から用意することが出来たのでそれはそれで納得しています。
ですが、私は霊園や納骨堂などお寺や民間団体に委託するようなお墓を持ちたくありません。
分骨し、家に小さな仏壇のような【自宅墓】にしたいと思っています。
2018.07.18追記–
現在、自宅墓は良くないのではと考えるようになっています。
↓詳しい記事はこちら

↑こちらの記事の最後の追記で、自宅墓をやめようと考えた経緯があります。
日本は世界の中でも突出して高い(一桁多い)、葬儀やお墓についてもう少しじっくり考えてみてはいかがでしょうか?