
次男が中2の1学期半ばから不登校になりました。
私は趣味でマルチゲームをするのでそのマルチ仲間に

「次男が不登校になりました。どうしたらいいですか?」
と問いかけたところ、元不登校4人、現不登校一人(全員学生)から返事をいただきました。
またツイッターも始め、現不登校のネットワークに参加。
現役の不登校の保護者たちの経験談もたくさん聞かせてもらいました。
発達障害、学習障害、いじめから、HPS気質(病気や障害などではなく、単に感受性が極端に強いという性格的なもの)などを持つ方がやっぱり多く、不登校になられていました。
今回は発達障害や学習障害などのまとめ的な記事になります。
会話でも感じる事がある発達障害、原因に多かった
話を聞いた子どもたちで、自閉傾向だなと感じた子が二人いました。
(うち一人は4年生でいじめに、中1で復活、もうひとりは中2から卒業まで不登校で、今通信制高校に通っています)
もうひとりはADHDです。喋っていて明らかに落ち着きがなくずっとペラペラと続く。
(こちらも元通信制高校です。父親との関係が悪く、卒業出来たかわからないです…)
多分HSPもいました(共感しすぎる子供、他人が怒られているのに自分が怒られているかのように感じる)
学習障害は、特にいませんでしたが、算数障害、識字障害など隠れている人は多いと思います。
またツイッターの保護者の方からの話では自閉傾向が一番多く、ADHD、HSPと続く感じでしょうか。
自閉などのコミュニケーション障害があると、友達がいなかったりさられたり、また嫌われてると思いこんだりと学校に行くのが嫌になります。
また学習障害は勉強についていけず授業を聞いてるのが苦痛に。
そんないろんな障害の話をします。
自閉症傾向、(ASDはその中でも知的障害を伴わないもの)
軽度の場合は気づきにくいのですが、コミュニケーションが苦手なので友だちを作りづらいため、学校へ行く理由がなくなります。
相互フォローさんの中にはとても成績優秀ですが、不登校になり勉強拒否のお子さんもいます。
以下は自閉気味の子の症状です。
●冗談を理解できない
「お前ばかじゃない?(笑)」などの軽いやり取り対して、本気で怒り出してしまったりするので友人が少ない。
●空気が読めない
「文化祭で、疲れたよね」「この部分はかなりしんどいよね」
などに対して空気を読めるみんなは
(ここは軽く手を抜いて、帰ろううよー)そんなふうに思っているな、と感じるところを
真面目に「全部きっちりしないと!」と空気読まず、クラスメイトから避けられるなど。
好きなことにこだわりすぎる
好きなことには異様なほどのこだわりを見せます。
完璧を求めます。
電車好きが多いそうようです。
没頭し、子供でも恐ろしいほどの集中します。
感覚過敏
過敏傾向がある子が多いです。
聴覚過敏、味覚過敏などいろんな過敏症があるのですが、どれか一つの場合もたくさん出てる場合もあるようです。
●聴覚過敏:教室に入ったその子供たちの雑音、赤ちゃんの鳴き声などが極端に苦手。大きな音を怖いという。
(イヤーマフなどで軽減できます。次男は使っています。)

イヤーマフは雑音を軽減し、先生の言葉など聞きたい音だけをクリアにしてくれるヘッドフォン型のイヤーマフ
※コロナのテレワークで家で仕事をする方が増え、一般の人も買われるようになってきています。
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●味覚過敏:好き嫌いが異様に激しい。
他にも、人に触られることをとても嫌がる。
こだわりの服があってそれ以外は着ない、タグを気持ち悪がる、靴や靴下を極端に嫌がるなど。
このような傾向があるようでしたら、発達障害の診断を一度受けてみてもいいかと思います。
ASD傾向だろうと推測されている有名人。織田信長、米津玄師(自ら高機能自閉症と公表されています)、アップルの創始者のスティーブ・ジョブズなど
※ASDとADHD(以下を参照)は大抵同時に持ち合わせているそうです。
不注意多動性障害(ADHD)

長男がこの診断を受けています。(不登校にならず大学まで入学できました)
知的に低い場合もあれば、高い場合もあります。
長男は知的には高め。程度も軽めなので通常の生活をなんとか送っています。
こちらもあまりにも失敗が多いので、友達や先生からひどい怠け者と思われたり、わざとふざけてると思われてしまったりといろいろ学生生活で弊害があります。
●忘れ物が異様に多い
チェックリストを作っても抜け落ちる、時間割を何度やっても合わせられず忘れ物が出る
など普通には考えられないぐらいの忘れ物をします。
長男は部活をしていましたが、その部活用具だけ持っていって、勉強道具一切持たない、また持って帰らない事が高校になっても3回ありました。
高校では先生方にADHDと診断を受けていますと申告し協力していただけていました。
●じっとしていられない
ただ座ってるだけ、立っているだけが出来ません。
貧乏ゆすりをしたり、ずっとキョロキョロしたり。ひどい場合は立ち上がってウロウロします。
長男は体が揺れています。
●おしゃべりが止まらない
喋りだすと1時間でも一人で喋り続けます。頭の中にポンポン次から次へ話したいことが溢れ出して止まりません(私もその傾向あり)
その話も飛び飛び過ぎて周りがついていけず呆れられたりも。
繰り返し行為が苦手
漢字や英単語を何度も書くというような単調作業が苦手で出来ません。(好きな場合は除く)
不注意が発動し、書き間違えるし、この繰り返す行為によって逆に集中力が落ちるため覚えにくくなります。
過集中
※ADHDでも過集中が出ない人もいます。
普段はかなりの不注意でぶつかったり落としたりと頻繁なのですが、一旦過集中にはいると普通の人より凄まじい集中力で物事を進めます。
この過集中が起こっているときは学習能力もアップしていると思います。
この過集中は自分の好きなこと、興味を持ったことがあるとスイッチがはいり、1時間2時間子供でもぶっ続けで作業します。
普通のこどもは2時間ぶっ続けで作業はできないと言われました。
長男は9歳の頃、ギアやモーターなどの複雑なハイレベルのレゴを3時間休憩無しで作り上げていました。
好きな教科はノートを取らず、ノー勉強でも学年でも片手に入る成績をいつもとっていました。
(長男の学校は上位校です)
ですが嫌いな教科(英語・単語が覚えられない)は下から数えたほうが早いぐらいの成績。
ADHDはこの成績の好き嫌いの凸凹がとてもひどいのだそうです。
※ADHDと一番目に述べたASDは大抵同時に持ち合わせているそうです。
私も、長男もこの2つの性質を持っていると思います。
ADHDのほうが強く出て、ASDは弱いです。
こちらも、傾向が見られるなら一度発達障害の専門医へ行ってみてはどうかと思います。
ADHDの場合は薬が開発されている(ストラテラ:長男使用経験あり、インチュニブ、コンサータなど)ので、忘れ物をせず、多動ではない普通の子にその薬で近づけるかもしれません。
ADHDにはスマートフォンは強い味方です。アラームやスケジュールアプリを使いこなすことで、ミスや忘れ物が減りますよ。
ADHD傾向だろうと推測されている有名人。トーマス・エジソン、マイクロソフトのビル・ゲイツ、坂本龍馬、楽天の三木谷社長(書籍の中傾向ありと書かれている)、黒柳徹子、ホリエモン
知的に高いASDやADHD傾向の人たちは、職種によってはとても優秀になります。
アメリカのIT先進地域・シリコンバレーは自閉症が多いと言われていますが、プログラミングは自閉傾向にある人向けの仕事だと思います。
そういう人たちが結婚し子供を産めば、自閉症の子供が生まれ、その地域で増えるのも当然だと思いました。
私もプログラミングの仕事をしていました。
長男はIT系の学部に進みました。
こういう傾向がある人達が向いていない職業につくと失敗だらけの結果になってしまいます。
大学の学部選び、仕事選びは向いているか?かなり慎重に考えてみてください。
また医者にかかられているなら何でも相談されてもいいと思います。
学習障害
読字障害・ディスレクシア(文字が読めない)
ミッション・インポッシブル、トップガンなどで主演のトム・クルーズがこのディスレクシアです。
知的な遅れはないのに文字が読めない。
海外では多いので、PCやタブレットなどで、音で読み上げる補助がされています。
その症状がある場合、読んでいる時にその箇所を指でおさえながら読むなど、読みために必死になっている様子が見られます。
書字表出障害・ディスグラフィア(書くことが出来ない)
こちらも知的に問題ない場合になります。
マス目の中に文字を収めることが出来ない
線や点などが多いなど書くことが出来ない症状です。
※腕や手指が細かく動かせない動作の問題が隠れている場合もあるそうです。
算数障害
ツイッターの相互さんの方に一人いらっしゃいます。
こちらも普通に文章も書けるし、会話もできる、算数の分野だけのものです。
ツイッターの文章も普通ですし、知的には高そうな感じです。
分数を習ったあと、
「ピザを切りました。
1/2、1/5、1/8 どれが大きい?」
と聞いたら1/8!と答えるなど、数の概念を捉えるのが苦手なのだそうです。
また算数の文章題が全然解けない、九九が覚えられない、繰り上げのある暗算ができないなど。
それぞれ学習障害はネットで探すともっと詳しく出てきます。
知的障害
発達障害とはまた別物ですが、発達障害かつ知的障害の方もいらっしゃいます。
知能指数(IQ)が極端に低い場合を言います。
暗算ができない。
複雑な文章を理解できない。
計画を建てるのが苦手。
コミュニケーションが未熟で幼い。
など上で紹介した発達障害より広範囲で学校に、授業についていけないと思われます。
以上で紹介したものは生まれつきの問題
上で紹介したものは生まれつきの問題の場合がほとんどです。
薬を飲んだり、音読で手伝ってもらったりと対処療法をして生活していきます。
まず風邪のように治ることはありません。ですが心が成長するに連れ自分の癖がわかるので自分ひとりで少しずつ対処できるようになっていきます。
これを治ったというのは違いますが、一見治ったように見えます。
ですがそれは本人の努力の結果です。普通の人はその努力は必要ないのです。
私もスマホにアラームを3種類入れて、ウィジェットで画面にメモを貼り付け、毎日生活しています。
長男も私もマルチタスクが苦手で、時間の経過感覚が鈍くアラーム無しでの生活は難しいです。
次男は中学で不登校になり、定時制夜間に通っていますが、今まで紹介した学習障害がある子がいると次男は言っています。
掛け算ができない、二桁の暗算ができない、文字を読むのがすごく遅いなどです。
実は次男も文字を読むのがとても遅く、書くのも苦手でディスレクシアを疑ったときがありました。
ですが、不登校になり、暇な時間が増えすぎてライトノベルを読むように。
ただ、漫画がうまく読めないと言っています。
どこから始まって、どう読めばいいのかわからないんだそうです。
やっぱり次男もなにかあるかもしれないとは思いますが、多分グレーゾーン。
障害レベルではないと思う程度。
次男が今通っている定時制高校ではそういう子供たちがいるのが慣れているのか、そういう子達でもわかりやすいような授業をしているみたいです。
不登校になって初めて発達障害がわかったという話もよく聞きます。
これがいい機会だったのかもしれないです。
上記のような傾向があるなら、受診に数ヶ月待ちだとしても医者にかかられる方がいいと思います。
今から自分の気質、薬、向いている勉強方法、生き方などを調べ、うまく社会に適応できるかもしれません。
また重度の場合は支援や補助を受けられます。
もちろん、発達障害や知的障害を伴わない不登校もたくさんあります。
ですが一度、お子さんがひきこもっていた場合どうしたらいいのか?
不登校児の医者拒否問題
不登校児の多くは医者を拒否します。
次男も受診拒否でした。
なので、まずは保護者が相談という形で保護者のみで医者に行くことになる場合が多いです。
私もずっと私だけが医者に通っていました。
また医者から

無理やり強制的に引きずって医者につれてくるのは逆効果です
とも言われました。
医者には当たり外れがあるので、できれば数件回って納得できる医者を見つけて引きこもっている場合はその相談もされるといいと思います。
次回は次男の経験も交えて、不登校初期の引きこもりの対応について、考えてみたいと思います。
今までの次男の不登校の経緯や高校の進路決定についてなど色んな話は
↓こちらからどうぞ
不登校は100人いたら理由は100通りなので、あくまで参考程度に。